●当帰(とうき)
せり科の二ホントウキの根っこで、血を増やす作用と温める作用があります。
また、活血作用と言って、血を巡らす作用も併せ持っています。
さらに、女性にとっては大変ありがたい生薬で、生理を整えたり、生理痛を治したり、産後の病にも良いのです。なので、婦人科疾患に使われる漢方薬の処方には、この当帰が入っていることが多いんですよ。
当帰が入っている漢方処方には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)、四物湯(しもつとう)、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)などがあります。
●熟地黄(じゅくじおう)
ゴマノハグサ科のジオウの根っこで、乾燥した後にお酒で蒸して熟成させたものです。
真っ黒な色でねっとりしています。時に、この生薬が入っている漢方薬を飲むと、胃が重く感じる人がいます。
補血はもちろんのこと、老化に関わる腎のチカラも補います。
なので、当帰と同じように血虚の症状にはもちろん効果的ですし、足腰のだるさなど加齢による症状に対しても、不足を補う働きがあります。
熟地黄が入っている漢方処方には、四物湯(しもつとう)、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、六味丸(ろくみがん)、八味丸(はちみがん)などがあります。
●阿膠(あきょう)
ロバの皮を煮ることによってできたニカワです。天然のコラーゲンですね。
血を補う補血作用と、潤いを持たせる作用、そして止血作用も持っています。
生理の量が多くて貧血になってる場合とか、不正出血などに使われる漢方薬に、この阿膠が入った芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)があります。
●芍薬(しゃくやく)
ボタン科のシャクヤクの根っこです。生薬の芍薬には「白芍」と「赤芍」がありますが、補血作用があるのは白い方です。
補血作用以外に、筋肉のけいれんや痛みを和らげる作用や、汗を引き締める作用などがあります。
白芍が入っている漢方処方は、四物湯(しもつとう)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)などがあります。
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