冬になると手足が冷えて辛いという方は多いですね。しかしこんな自覚症状がなくても、平熱が36℃以下、つまり35℃台のの低体温の人が結構いらっしゃいます。
「低体温の状態」はただ単にそれだけで終わらず、いろんな困ったことを引き起こすので、健康を保つためには36℃台になった方がいいですね。
まず、私たちの生命活動に欠かせないものの一つに「酵素」がありますね。
酵素は消化吸収、エネルギー代謝、解毒など体内のあらゆるところで働いています。この酵素が最も活発に働ける温度は37.2℃と言われています。
これは深部体温ですから、普通に脇の下で測ったときは36.2~5℃くらいが平熱です。
これより体温の低い人は、体内での酵素の活性が落ち、代謝や内臓の働きも悪くなり、病気にかかりやすくなってしまいます。また低体温は自律神経の乱れや免疫力の低下も招きます。
白血球のひとつであるリンパ球は、体温が高いほど多いとも言われています。
また、がん細胞が増殖しやすい温度は35℃といわれていますから、免疫力を高めるには体を温めることがとても重要になりますね。
さらに生理痛や子宮内膜症、不妊症もベースには「冷え」が関わっていることが多いと言われています。
というのも、これらの症状は漢方でいうところの「瘀血」が原因となっていることが多いのですが、冷えると血の流れは悪くなり「瘀血」を作りやすい体質になってしまうのです。
漢方薬には冷えに良いものがいくつもありますよ。
また、体温というのは熱のエネルギーですから、エネルギーを生み出すための基本的な栄養、つまり日々の食事にも気をつけたいですね。
さらには低体温の方は、生活習慣の改善も大切です。
冷たい物の飲食をなるべく減らし、夏でもシャワーではなくちゃんとお風呂につかった方が良いですね。
身体を温める作用のある生姜や山椒をお料理に活用するのもおすすめです。
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