栄養素と妊活(不妊)相談 妊活成功のために

栄養素(ミネラル)が妊活(不妊)に良い理由


◆「40才で妊娠された方のインタビュー記事」を載せています。
どうぞ、こちらをクリックして下さい。


妊娠にとってなぜ栄養素(ミネラル)が必要なのでしょうか。

主に次の4つの理由があります。


(1)卵子の質を上げるため

妊娠のためには、質の良い卵子が生育し、受精後、子宮内膜に安定して着床することが必要です。

卵子は、卵巣内に存在する活性酸素によって傷つけられてしまうと、質の良い卵子ができにくく、受精能力も低下してしまいます。

また、ひとまず受精はしても、その後の分割がうまくいかなかったりと、受精卵の発育に悪影響を及ぼしたりします。
ですから、過剰な活性酸素を抑えていくことが大切です。

もともと体内にはSODなどの活性酸素を消去する酵素があり、活性酸素の害から守ってくれているのですが、亜鉛、セレン、銅などのミネラルが少ないと、この酵素がしっかりと働くことができません。

その結果、過剰な活性酸素によって卵子の質が悪くなってしまう恐れがあるのです。



※生まれる前からの卵子の成り立ちについて

生命の源である“卵子”ですが、女性は生まれた時からすでに、一生分の卵子を持っています。

さかのぼれば、女性がまだ生まれる前、つまり、お母さんのお腹の中にいる胎児期には、なんと700万個くらいの卵子が存在していると言われています。
凄い数ですね。


ところが、徐々に自然消滅してしまうものがあり、女の赤ちゃんとしてこの世に生まれた時には、卵巣にある卵子は200万個くらいに減っているのだそうです。

そしてその後、身体の細胞は増えて成長していっても、卵子の数が増えることはありません。


この200万個の卵子はまだ成熟する前の状態で、1個ずつ「卵胞」と呼ばれる袋の中に入って、必要になる時までしばらくの間、休眠状態に入ります。これが「原始卵胞」と言われるものです。

そしてその後もさらに、卵子の自然消滅は起こり続け、思春期になり生理が始まるころには、20万個~30万個くらいに減っていると言われています。
この時期からが排卵のスタートですね。


そのころ、1日に数十個の原始卵胞が眠りから覚めて、女性ホルモンの作用によって育っていくのですが、淘汰されるものもあります。

卵胞は徐々に大きく成長していき、やがて一番大きく成長した卵胞の中の卵子が排卵されるわけです。


選ばれし卵子ですね。生まれる前からのことを考えると実に長い道のりです。



(2)スムーズな女性ホルモンの合成と分泌にはミネラルが必要だから

妊娠に必要な女性ホルモンが正常に分泌されるには、「亜鉛」「セレン」「銅」などのミネラルが大切です。

これらのミネラルが不足すると、FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体化ホルモン)の合成・分泌が低下し、それによってさらに、エストラジオールやプロゲステロンの分泌も低下してしまいます。


ですから、これら「亜鉛」「セレン」「銅」などのミネラル補給を心掛けたいですね。



(3)細胞分裂には亜鉛が大事だから

卵子と精子が受精し、やがて子宮内膜に着床してからは、さらにどんどんと細胞分裂が進んでいき、赤ちゃんが大きく育っていきます。

人間の細胞はタンパク質でできていますから、新しい細胞がどんどん分裂、増殖していくには、「タンパク合成酵素」が必要です。


そして、そのタンパク合成酵素には「亜鉛」が必要不可欠なんです。

妊娠していないときの一般女性は、1日の亜鉛推奨量が8mgですが、妊娠した女性には、1日10mgの亜鉛が必要だと言われています。


なぜなら、お腹の中で赤ちゃんが成長していくのために、亜鉛の摂取量を増やさないといけないからです。

だから、亜鉛不足では妊娠しにくいということですね。


栄養素のサプリメントは食事からだけでは不足しがちな「亜鉛」を毎日補給することができます。


(4)妊活による脳ストレスを減らすため

妊娠するのに必要な女性ホルモンの分泌指令を出している司令塔はどこでしょう?

「脳」ですよね!


ですから、脳にストレスがかかると、妊娠に必要なホルモンがスムーズに分泌されなくなるのです。

それは、ストレスがかかると、脳内に活性酸素が発生し、それによって正常な「脳」のホルモン分泌指令が乱されるからです。


また、ストレスによって、血流も悪くなります。
血流が悪くなると、血液中にほんのわずかな量で存在するホルモンや、酸素や栄養素が、卵巣や子宮へ届きにくくなります。


妊活中の女性は、ストレスを感じている方が多いですね。

例えば…
●思うようにすぐに良い結果が出ないことへの焦り。
●病院に通院して治療を受けることそのものがストレス。
●親戚など周りの人たちからのオメデタ待ちに対するプレッシャー。
●治療にお金がかかることへの金銭的ストレス。
●生理が来てしまったときの激しい落胆。
●自分のせいだと思って自分を責める気持ち。


このように、妊活中の女性はストレスを感じやすい状況にありますので、脳ストレスを少しでも減らして、ホルモン分泌をや血流をスムーズにしていきましょう。



妊活(不妊)の相談例

 
【人工授精がなかなか成功しなかった30代女性の相談例】

ご結婚なさって5年。まだ赤ちゃんが授からないということで、ご相談をいただきました。

お話を伺うと、
「最初の2年くらいは仕事のこともあって、まだ赤ちゃんのことは考えていなかったんです。で、そろそろほしいな~と、妊活を始めてからも、まあそのうち自然に授かるだろうと気楽に考えてたんです。でも実際なかなかできなくて…。」
とおっしゃいます。

さらに、「それでだんだん焦ってきて、病院に行ってみたんです。最初しばらくは、人工授精での治療をしていこうということで始まったんですけど、今のところ成功してません。」
経済的なことも考えて、まだ体外受精のことは決めていないとのことです。

「先生からは、卵子の生育があまり良くないように言われてるんで、少しでもその辺りを改善できたらいいなと思ってるんです。なんとかなりますか?」とおっしゃいます。

生理についてのことを伺っていくと、生理不順だということがわかりました。
「周期が不安定で、早くなったり、逆に遅くなったりバラバラです。」とのこと。
冷えや生理痛もあるようです。

生理不順ということは、ホルモンの分泌が不安定ということですから、卵子の生育にも影響します。
そこでまず、生理不順を治すことと、冷えや生理痛を改善していくために、漢方薬をお勧めしました。
さらに、妊娠しやすい体作りのための栄養素もお勧めし、この二つを併用していただくことになりました。

その後も、人工授精での治療だけを続けていかれ、5か月後には、念願の赤ちゃんが授かりました。
おめでとうございま~す!



【経血の量が減ってきていた30代女性の相談例】

妊活相談の方がご来店されました。

今までに3度移植し、そのうち1度は妊娠反応が陽性になったにもかかわらず、残念ながら流産という結果になってしまったという経緯をお話しして下さいました。

とても残念で悔しかったことと思います。
「これから妊娠を維持していけるような体作りをしていきましょうね」とお話して始めていくことになりました。

さらに詳しくお身体の状態をを伺っていくと、最近の生理の経血量が、以前よりもずいぶん少なくなってきているとのことでした。

東洋医学の理論で考えた時、妊娠のためには、“血”はとても大切です。血が十分に足りていないといけません。そこで、補血作用のある漢方薬を服用していただくことにしました。

そして、卵子については、グレードはそれほど悪くなかったですが、より質の良いものにしていくため、栄養素を摂取していただくことにしました。

ご本人も、体作りの必要性をしっかりとご理解いただき、きちんと服用を続けて下さいました。
その努力の甲斐あって、その後、経血量も以前のように回復してきました。

そして半年後に、体外受精で待望の赤ちゃんが授かりました。
おめでとうございま~す!よく頑張りました



【疲れやすくて冷えもあった30代女性の相談例】

やや冷えがあるかなと思われるような顔色の女性が妊活相談に来られました。

「結婚前からずっと仕事をしていて、毎日忙しくて、赤ちゃんはまだ今はいいわ。欲しくなった時にはすぐにできるだろと思って気楽に構えていたんです。」

「でも、いざ赤ちゃんそろそろ欲しいなっと思って妊活を始めてみると、なかなかできなくて…。最近ちょっと焦ってきて相談に来ました。」とおっしゃいます。

「病院へは行ってますか?」とお尋ねすると、

「行ってます。今までに人工受精を4回しました。いずれは体外受精もと考えていますけど、できればもうしばらくは人工授精でいきたいと思ってるんです。」とのことです。

それからお身体の様子を詳しく伺っていきました。

生理痛はほとんどなく、生理周期は正確でしたが、排卵までの低温期がやや長めで、高温期が短めのようです。

このパターンは妊活相談の方に多いですね。卵胞の成熟にやや時間がかかり、黄体ホルモンの分泌が長く持続しない形です。

「冷えは感じませんか?」とお尋ねすると、「手足や腰が凄く冷えて、顔色が悪いことが多いです。」とのこと。
残業もあったりするため、お仕事と家事の両立も大変で、ストレスを感じることも多く、生理前にはイライラしたりすることもよくあるそうです。

そこで、
「卵子の質をあげ、妊娠しやすい体作りのための栄養素を摂取してくださいね。そして、イライラはホルモン分泌の邪魔をするので、脳ストレスを緩和する働きの漢方薬、さらに、冷えを改善する漢方薬を飲んで体質改善していきましょう。」とお勧めし、服用を始めていただきました。

徐々に冷えやイライラが解消されてきて、顔色もとても良く、お元気になって来られました。

その後、ドクターの勧めもあって、体外受精に切り替えられました。

ご本人は年齢的なことを心配されていましたが、ホルモン値もとても良好で、卵子のグレードも良く、2回目の移植で赤ちゃんが授かりました。

漢方薬などを服用し始めて10ヶ月ほどかかりましたが、根気よく続けていただいた結果ですね。
よく頑張られました。おめでとうございます!



【病院に通い出したばかりの30代女性の相談例】

「子供が大好きで早く欲しいのですが、なかなかできなくて…。それで、先月から病院に通いだしたんですけど、いろんな検査をしてもらっても、特にコレっていう原因がないんです。」

「漢方薬とか何か飲んだ方が良いのかなと思って相談に来ました。」とおっしゃいます。

病院ではどんな治療を勧められているのかお尋ねすると、「最初は人工授精で様子を見ていき、それが成功しなければ、その後は体外受精も考えてはどうかというお話でした。」とのこと。

さらにお身体の状態を伺っていくと、生理痛がひどく、経血には塊がよく見られるとおっしゃいます。

基礎体温表を拝見すると、周期はきちんとしており、低温期、高温期もちゃんと2層になっています。

ドクターによれば、卵子の生育も順調だそうです。
ただ、高温期への上がり方がちょっとゆっくり目なのと、全体にギザギザしています。

「経血に塊が出るのは、漢方では“瘀血”と言って、血の流れがちょっと良くないですよ~というサインです。生理痛もそういう状態の方に現れやすいんですよ。」

「まずは血の巡りを良くすると共にホルモン分泌を安定させる漢方薬と、気の巡りを良くする漢方薬で、身体全体を整えていきながら、卵子の質をより良くするために栄養素も併せて摂取していきましょう。
そうすれば、妊娠しやすくなりますし、もし体外受精になったとしても成功しやすいですからね。一緒に頑張りましょう。」とお話すると、ニッコリされ安心なさったご様子でした。

病院ではどこも悪くないと言われるのになかなか妊娠しないというのは「焦り」や「いら立ち」が生まれます。
でも、東洋医学的に見れば、治していった方が良い点はいくつかあるものです。

服用を続けていくうちに、徐々に生理痛もなくなり、経血に塊も見られなくなり、基礎体温もきれいに整ってきました。そして、7か月後に体外受精で妊娠されました!

本当に良かったです。コツコツと体作りを頑張っていかれた結果ですね。
おめでとうございま~す!



【何度移植しても着床がうまくいかなかった30代女性の相談例】

妊活相談の女性が来られました。

ちょっと心配そうな表情です。
すでに体外受精の治療を受け始めていらっしゃる方でした。

今までの治療経過をお伺いすると、
「最初はタイミング療法から始めて、人工授精を何度かしたんですけど、うまくいかずに、早めに体外受精に進んだんです。今まで移植は5回しているんですけど、どうしても着床がうまくいかないんです。このまま、ただ繰り返していても仕方がないかなと思って、ちょっと相談に来ました。」とおっしゃいます。

採卵は順調で、胚盤胞へもいくつか進んで、最終的には、いつも何個かが凍結保存できるのだそうです。
今までの胚のグレードにはやや差があるようですが、凄く悪いわけではありません。
しかし、良好なものでもうまくいきません。

「とにかくあとは着床さえうまくいけば…」という切実なお悩みです。

辛いですね。でも、実はこういうご相談はとても多いんです。

移植後のホルモン補充は病院からもちろんされていますが、なかなかうまくいかないとのことです。
こんなに頑張っているのに結果が出ないと、だんだん気持ちにも焦りが出てきますよね。
でも諦めたくはないのが当たり前の女性の心理です。

病院での治療を続けながらこちらでも漢方薬を服用していくことになりました。

妊活のストレスや焦りがおありのようでしたので、
「脳がリラックス状態になっている方が、ホルモンの分泌も良くなるし、その結果、妊娠しやすくなるんですよ。」
とお話をして、リラックス効果のある漢方薬と、補血作用のある漢方薬、そして、栄養素を摂取していただくことになりました。

その後も、採卵や移植をされましたが、徐々に結果も良い傾向となってきて、半年後には待望の赤ちゃんが授かりました!
諦めずに忍耐強く続けられた結果ですね。
本当によく頑張られました。
おめでとうございま~す!
妊活(不妊)相談のページはこちら

◆その他の妊活関連ページはこちらです。
 ご覧下さいませ。

ご相談はお電話かお問い合わせフォーム、いずれかお好きな方法でどうぞ。
*お急ぎの方はお電話がおススメです 
お電話は簡単で便利なので、お電話でのお問い合わせやご相談の方も多いですよ!
下の番号をクリックするとすぐにつながります。
TEL・FAX 0797-77-9900 
(日曜・祝日と水曜日の午後はお休み)

 
*メールでご相談希望の方は下をクリックして下さいね。
24時間受付していて便利ですよ。

妊活相談はこちら
ページ最上部へ