【敬震丹 第2類医薬品 五疳強心薬】
敬震丹は麝香(ジャコウ)、牛黄(ゴオウ)などの動物生薬とサフラン、人参、沈香、丁子などの植物生薬をあわせ、14種の生薬を配合した和漢薬製剤です。
原料和漢薬のもつ作用により次の症状に効き目をあらわします。
【使用上の注意】
●してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
□本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないこと。
他の強心薬
●相談すること
□次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者の相談すること。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
□5~6日間(消化不良、胃腸虚弱については1カ月間)服用しても症状が良くならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること。
【効能】
□動悸(どうき)
□息切れ
□気付け
□消化不良
□胃腸虚弱
□食欲不振
【用法・用量】
次の量を食間または空腹時に少し多い目のお湯または水で服用してください。
大人(15歳以上)1回1片 1日3回服用
15歳未満は服用しないこと
《用法・用量に関連する注意》
下の上で溶かすなどして、なるべく香りをかいでから水で服用してください。
適当な大きさに割って服用しても結構です。
【成分 3片中】
●麝香 1.8mg
●牛黄 7.2mg
●竜脳 42.6mg
●人参 58.8mg
●サフラン 28.5mg
●香附子 28.5mg
●沈香 21.3mg
●甘松 28.5mg
●桂皮 35.4mg
●牛胆 17.7mg
●丁子 42.6mg
●木香 42.6mg
●甘草 35.4mg
●生姜 14.1mg
添加物としてセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースを含有します。
【保管及び取り扱い上の注意】
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
(4)使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。
【敬震丹(けいしんたん)の素晴らしい点について思うこと】
漢方薬の敬震丹の素晴らしい点は、長い歴史を経ても今なお、この現代社会にとてもマッチしており多くの人に愛されている漢方薬だということです。
敬震丹が初めて作られたのが文政年間のころだそうですが、その時代からもう400年以上たっている現在でも、敬震丹を飲んで良かったという人がたくさんいらっしゃいますし、敬震丹を下さいという人が絶えません。
これって凄いことだと思いませんか?
現在はことにストレスを感じやすい時代でもあり、昔のようにのんびりと呑気に暮らせないような状況でもありますね。
人が生きている以上、人と全く関わらずに生きていくことは不可能です。
それどころか、すべてが人間関係の上に成り立っていると言ってもよいでしょう。
家族関係もそうですし、友人関係や学校や職場など、社会はいろんなコミュニティが存在して成り立っています。子供でも子供同士の社会がありますね。
繊細なご性格の人は、人の言葉や、表情、雰囲気などちょっとしたことへのアンテナが高い人が多いです。感受性が強いとも言えます。
ですからそういう方々は、ちょっとしたことでもなんとなく気になってしまったり、嫌な気分になったり、落ち込んだり、心配になったり不安になったりというように、「気分」が不安定になりやすいものです。。
そういう気分の時は「気の滞り」つまり気の流れが悪い状態になっています。
それを漢方薬の敬震丹は流れの良い状態に戻してくれるわけです。
この敬震丹という漢方薬は、「気の巡り」を良くするとか、「気を整える」といった【気付け薬】としての働きを持っていますからお役に立ちますよ。
【私が思う、敬震丹が合いそうな方とは】
「敬震丹」について「あっ、この方には合いそうだな!」と思うことがお客様とお話をしていてちょこちょこあります。それはどんなタイプの方かと言いますと、「神経がとても繊細な方」ですね。「繊細さん」と呼んでいます。
世の中には、マイペースであまり周りの空気を気にしないタイプの方もいらっしゃいますね。
そういう方は明るくおおらかでストレスも溜まりにくいかもしれませんが、その真逆のタイプの繊細さん、、つまり周りの人の言葉や表情、気持ちなどが凄く気になってしまったり、周りに気を遣い過ぎてしまうようなタイプの方は、「敬震丹」がとても合うと思います。
人はもともと生まれ持った気質というのもありますので、どちらが良いとか悪いということではないと思うんですよね。それぞれに良さがあると思いますし、その特性というか才能をうまく生かせれば、きっと人生楽しくうまくいくんでしょうね。
繊細さんの場合、あまりにも周りの人や出来事に対するアンテナが敏感過ぎてピンピンに立ち過ぎていると、ご本人は物凄く神経をすり減らしてしまい、一日が終わるとクタクタに疲れてしまいますよね。まさに「気疲れ」です。気を遣うということは脳のエネルギーをジャンジャン使っているんですよ。
そしてそれが日常的にじわじわと蓄積していくと、単なる気疲れだけではすまなくなり、自律神経の方に影響が及んできます。その結果、動悸や不安感、不眠、下痢や便秘など胃腸の不調、頭痛、めまいやふらつき、あるいはパニック症状などが現れてくる可能性があります。
また、自律神経と密接な関係がある免疫力が弱ってきたり、ホルモンバランスが乱れることもあります。
『繊細である』という折角のその方の才能がうまく生かされないのは実にもったいない話です。
才能が生かされずに、それが苦しみを生んでいるなんて……何とかしたいですよね!
人間というのは何かにつけて『過度』や『過剰』になるとあんまり良いことはないようです。
アンテナの「オン」と「オフ」の切り替えができずに、四六時中スイッチが入りっぱなしで気を張りつめている状態では、先ほど書いたように人は病気になってしまいます。
「ほどほどに」とか「適度に」という良い言葉があります。
その才能を程良く使って人生に生かせると良いですよね。
でも自分の意志では「ほどほど」や「適度に」ができないことも現実には多いです。
「分かってるんですけどねぇ……」って感じですかね。
そんな時は漢方薬の「敬震丹」に頼ってみましょう!
敬震丹は「気」の流れを良くします。
言うなれば、「気」の交通渋滞を解消するみたいな感じ。
ピーンと張りつめた状態がちょっと緩くなると気持ちが楽ですよね。
頼りになるお薬ですよ。
繊細さんであるがためにいろんな辛い症状に悩まされている方は一度ぜひお試しになってみると良いですよ!
ご自分に合ってるかどうかよくわからないという方は、お気軽にメールかお電話でご相談くださいね。
【メンタルと痛みの関係】
世の中に、痛みを感じる病気はいろいろありますね。
腰痛、頭痛、肩の痛み、足の痛みなどなど。
その痛みの感じ方というものには、その人の精神面が結構大きな影響を及ぼしていることがわかってきています。痛みを感じるのは「脳」ですから、メンタルと関係しているのは当然といえば当然なんですけどね。昔はあまり痛みとメンタル面との関係は注目されていませんでした。
不安感や緊張感、恐怖感、怒りの感情などが強いと、脳からストレスホルモンが分泌され、痛みに敏感になり、痛みをより一層強く感じてしまうということが起こります。
逆に、気分がゆったりと安心して落ち着いていると、それだけで痛みが少し緩和されたりすることもあると言います。
脳が「快」を感じるような嬉しい出来事や楽しい出来事があると、疲れがポーンと吹き飛んだり、身体がスキっと軽くなったりするなんてことは誰しも一度や二度は経験があることと思います。
それらと同じように、痛みも、脳の状態が「快」か「不快」かによって感じ方が大きく変わってくるわけです。
もちろん痛みの根本的な原因は患部の「炎症」であったりすることも多いので、それらの手当ても大切ですが、心理的な影響によって、本来「レベル1」くらいの痛みを「レベル5」くらいに感じてしまうというのは嫌ですよね。
痛みはそれだけでストレスになりますから、さらにその「痛い」というストレスが脳を「不快」にして、痛みがますます増強してしまうという「負の連鎖」に陥っていきますね。
何とかしてその連鎖を断ち切り、少しでも痛みを和らげることができたら嬉しいですよね。
そこで、漢方的にはストレスは「気の巡りの悪い状態」と考えられますから、痛みの軽減には「気の巡り」を良くすることもとても大事だということがわかります。