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漢方薬を服用した方へのインタビュー
パニック症状が治った
パニック症状が治った方へのインタビュー記事
パニック症状が辛くて、私どもの薬局に相談に来られた、30代半ばの女性がいました。
その女性には、漢方薬を飲んでいただいた結果、とても良くなられたので、そのご経験について、インタビューをさせていただきました。
どんな状況の時にパニック症状が起こりやすいのかとか、その時にはどういった心身の状態になるのか、また、どんなお気持ちだったかなど、細かく具体的にお話して下さいました。
現在、同じようなパニック症状でお困りの方や、ご家族やお知り合いに、パニック症状でお悩みの方がいらっしゃる場合など、ご参考になると思いますので、ぜひお読みになってみて下さいね。
お悩みのあなたも、良くなる可能性がありますよ!
※以下の会話は、その時の言葉通り、忠実に再現しております。
《 目 次 》
第1回 初めてのパニック症状
第2回 とにかく苦しくてしんどい
第3回 電車に乗るたびに不安が…
第4回 自由に出られない場所が超苦手
第5回 飛行機で北海道へ これはヤバイ!!
第6回 漢方薬で爽快な感じに
第7回 徐々に気持ちにゆとりが
第8回 幼稚園の役員として人前での話も平気に
第9回 漢方薬を持ってるだけで安心
第10回 電車はもう完璧にOK!!
第11回 美容院も恐怖だったあの頃
第12回 行けなかった歯医者さんに行けた!
第13回 親知らずの抜歯にも挑戦!
第14回 歯の型取りは時間のカウントをしながら
第15回 テレビのニュースで同じような症状の人に共感
第16回 漢方薬という選択は良かった!
★★★★★★★★★★
【第1回 初めてのパニック症状】
―――きょうはよろしくお願いします。一番最初にここの薬局に来ていただいたのが、もう約2年くらい前なんですね。
「ああ、もうそんなにですか。」
―――そうなんです。2年前の春、3月だったんですよ。
「はいはい。」
―――最初にそのパニック症状が出た時って、どんな状況だったか覚えてます?
「はい、娘が2才くらいの時で、そのころ、子育てが凄いしんどいって思ってて…。ある日、母と一緒に東京に行く新幹線に乗る時に、『(娘の)○○ちゃんが酔わない?』って、母が凄い心配してくれてたんですけど、娘じゃなくて私の方が凄い気分が悪くなっちゃって…。特にその時は、娘を連れて行くっていうのもあってか、そこで凄くしんどくなっちゃって。で、東京に着いても、御飯も食べれなくなっちゃったりして。」
―――うん、うん。それで?
「でまあ、家に帰ってきたら、ちょっとマシにはなってたんですけど。またそういうようなことが、波みたいな感じで起こったりとか…。」
―――その後も?
「その後も、時々こう…、どうしても密閉された空間で動けないとか…、今、自分がここから席を立っちゃダメとかいう所になると、凄いこう…しんどくて、息が…なんていうのかな…詰まる…みたいな。」
―――息苦しい感じ?
「そう、息苦しい感じになったりとかしてて。そのころ、初めての子育てっていうのもあって、不安とかもあったんだと思うんですけど。ずっとこう…不安になってくると、動悸というか、息が苦しいというか…。」
―――ドキドキもしてくるし?
「ええ。で、またそこから解放されたりして外へ出ると、凄いスッとして、アレは何だったんだろ、みたいになるんですけど…。」
―――ふ~ん。アレ何だったんだろ、っていうくらい治っちゃうんだ。
「はい。そういうのがあったんですけど、実はそれって、まだ主人と結婚するちょっと前くらいにも1回、映画館で、『急にちょっと気分が悪いから出たい!』っていうことがあって…。映画館て、そんな簡単にササササッと出れないんですけど。もう、そこからはちょっと『もう観れない…、しんどい……。』っていうようなことがあって。あと、電車の短い区間とかでも…。電車って、乗ってしまうと出れないから、なんか凄くしんどいって思うようなことが、結婚する前くらいにもちょっとあったんですけど。そん時は、ちょうど春から夏くらいの時だったんで、暑いからしんどかったんかな~~とか思って。」
―――そのぐらいで済んでいった?
「ええ、そのぐらいで済んでいってたんで、もうすっかり忘れてたんですけど。出産して、しばらくして、子供が2才くらいの時に、急にさっき話したようなそういうことがあって…。で、これはちょっと生活に支障もきたすし。ほんとに、ここ(トーユーファーマシー)に来た時は、その前日とかにも、スーパーのワーーッって混雑してる所が凄くしんどくって。娘をちょっと母に預けて、『ああ、ちょっともう無理だから、スーパー出たい…』っていうような感じで。そん時は、動悸と、気分が悪いし、息もしにくいっていうのもあったけど、そん時に、膝が震えるっていうか、なんか……。」
★★★★★★★★★★
【第2回 とにかく苦しくてしんどい】
―――ガクガクして?
「そう。ちょっとガクガクガクっていうのもあって…、もうほんとに、そこにいて、もし倒れたりしたら迷惑かけちゃうかも、みたいに思うと、余計にひどくなっちゃうんです。スーパーから出たら大丈夫なんだけど、そんなんだとちょっと…ねぇ…生活がしんどくなっちゃうので……。そんなことを言ってたら、母から、『漢方とか飲んでみたらどう?』みたいなことを言われて。」
―――お母さんから言われたのね。
「あっ、そうです。母はそのころ、別の所で、もう昔からお世話になってる漢方屋さんに行ってたんですけど。ちょうど更年期にさしかかる時から、母はずっと、実はあるサプリメントを飲んでるんですよ。」
―――ああ、そうなんですね。
「そう、それでずっと元気なんだけど、でもそこの先生は遠いから、自分の近くでどっかないかな~っていうので探してくれてたら、たまたまここ(トーユーファーマシー)があって。で、私も同じくここを見つけてたから、じゃあ行ってみよう、ということで、その日は母に子供を預かってもらって来たんです。」
―――じゃあ、初めてこちらに来てくださった時、『最初にそういう症状が起きたのは7年くらい前です。』って確かおっしゃってたんだけど、それがまだご結婚前の、さっきのお話のこと?
「そうです、そうです、そうです。」
―――で、私の所に来ていただく前に、確か半夏厚朴湯を飲んでらしたのよね?
「はい。それは、薬局に行って。そういう症状については、まだそんなに母とかに相談する前です。東京に行ってしんどくなったのは、たぶん疲れかな?とかって言ってて…。でもやっぱり日常生活に時々そういうことが起こってしんどいけど、そのころは、どこに相談に行っていいかもわからなくって…。でも、病院ていうのも違うかな~って思ってしまって。精神的なものもあるのかな、とは思ったんですけど、やっぱりちょっと抵抗もあったりして……。で、ある薬局にちょっとそういうことを相談したら、『半夏厚朴湯っていうのがあるから、それ飲んでみたら?』っていうことで、しばらくそれで対処してたんですけど…。でも、やっぱりなんか…こう…波があって、お薬をどういうふうに飲んでいいかもわからないし…。毎日、朝に飲んでたんですけど、これをずっと飲んでていいのかなとか……。」
―――細かいところがわからないのね。
「ええ、できるだけ薬にずっと頼りたくないっていうのもあったから、きょうは飲まんとこ~って思って出かけた日にしんどくなったりとか。こう、体調のバランスがつかめてないのもあって…。そんな時に、急におっきなそういうスーパーでのことがあって…。」
―――その時はかなり怖かったですか?
「怖かったですね…。凄いしんどかったと思います。とにかく、苦しくてしんどい感じでしたかね。」
―――そういう症状になる7年くらい前の、映画館での時のことですけど、それまではそんなこと一度もなかったんでしょ?
「え~~っと、なかったですね。」
★★★★★★★★★★
【第3回 電車に乗るたびに不安が…】
―――でもその時はまだ、それがパニック症状的なものだとも思わなかった?
「わかんなくて…。でも、電車でもちょっとそんな風になったから、ネットとかで調べたら、パニックかな~~って思ったけど…。日によりけりみたいな感じだったから…。でも何度も続くとやっぱり、特に電車とかに乗ると、もしまたなったらっていう不安が起きちゃって。良いふうにいかず、悪いふうにいっちゃったっていうか。乗るたびにそれを考えるから、誘発しちゃってたのかな、とも思うんですけど。」
―――結構そういうことは回数多くありました?
「ええ、ほんとに、逆瀬川(※駅名)のこの区間、今津線だけでも、1個乗って、あ~行けるかな、行けるかな…みたいな。しんどかったら降りよっかな…みたいな。この区間て、別にそんなにあんまり長くないじゃないですか~。それでもちょっと心配やったかなぁ……。」
―――実際、降りちゃったこともある?
「降りちゃったこともあります。降りちゃったこともあるし…、あの…祖母と一緒に乗った時に、祖母はそれを知らないから…、祖母に心配かけたらあかんと思って。でも、乗ってる時に『顔色悪いよ。』って言われたこともあって。なんとか我慢はできて、そこでほんとに気絶しちゃったり倒れちゃったりとかはないんですけど。」
―――これはまずいぞって感じになるんでしょ?
「はい。まずいぞって感じになると、凄い…冷や汗じゃないけど…なんかほんとに……。」
―――顔面蒼白みたいになってたのかな。
「はい、でも、夏やったから。わりと夏って、貧血で倒れる人とかもいるじゃないですかー。だから、『鉄分摂り~いよ。』みたいなんは言われた記憶があるんですけど。そう…そんなんだったですね。」
―――なるほどね~。
「でも実際、結婚してからも、ていうか、娘ができてそんな風になっちゃってからも、そのころ堺の方に住んでたので、こっちの実家に戻ってくる時に、ちょうど、天王寺までの区間がすごい間が空くんですよ。10分…いや7分くらいかな。それがもうすっごいダメで。でも、その早い電車に乗らなかったら、凄い遠回りで時間かかるから、もう、ベビーカーにしがみついて乗ってましたね。」
―――もう、手にグーッて力が入って?
「えぇ、背が低い姿勢やったら、楽…だったんですよ。」
―――立ってるより?
「そう。立ってベビーカーを持ってるよりも、しゃがんで、子供あやしてる風にして、ちょっとごまかしてる方が、楽で……。そうそう。『席代わってあげますよ。』とかって言われたんですけど、なんか、誰かと座るよりかは、扉が開く手前の所で、子供のベビーカーで、ちょっとあやしてる方がましで、それでなんとか乗れたりはしたんですけど。」
―――電車が一番ダメでした?日常生活の中では。
「う~ん、電車かなあ……。あっ、一番ひどい時は、スーパーでもダメだったんですけど。」
★★★★★★★★★★
【第4回 自由に出られない場所が超苦手】
―――それは、お買い物をウロウロしてる時に?
「そうです。目が回るんです、ウロウロしてる時に。あっ、そうそう、目が回るというか、なんかこう…。結婚前は、めまいとかはなかったんですけど、産後それになった時は、めまいっていうか、ぐるぐるするめまいじゃなくて膝がガクガクするので、もう…ちょっとふら~~っとなっちゃう感じで。」
―――貧血の人みたいな感じ?
「はい、はい。で、美容院でもそれになって。美容院て、髪の毛してもらってる時に、外へ出れないじゃないですか。だから最初、ヘアカラーしてる時にもそんなふうになったりして。一時、カラーとかも好きだったんですけど、それもできなくなっちゃって。そうですね…、そういう所がダメでしたね。一番ひどい時は、そうやってスーパー回ってるだけでもダメで。そう…でも、基本的に常にあったんは、そういう電車とか、狭い所。狭い所って変やけど、〝今は出れないよ~″っていう所にいると、ちょっとしんどかったですね。」
―――区切られた空間みたいな所かな?
「はいはい、はい。あと、美容院とかね。」
―――自分の意思でパッと出ることがしにくい場所ね?
「そうそう、しにくい場所ですね。」
―――小さい頃ってナーバスなご性格でした?
「全然!!(笑)もう…割と人前に出る方というか、ちっさいころから母の記憶とかでも、何かあったら前にハイッ!って出るタイプだったし。」
―――積極的なお嬢ちゃんだったのね。
「そうです。基本的には、凄く人と喋るのも好きで、前に出るのが好き。ていうか、それが苦ではないタイプだったんです。」
―――ということは、そういう症状が出ることは想像もしてなかった?
「してなかったですね…、う~~ん。なのに、なんかすごくしんどくなって、それこそ娘の幼稚園に行く時も。ちょうどここ(トーユーファーマシー)に来たのが、確か娘が入園する直前だったんですよね。このままじゃ困ると思って。」
―――うんうん、そうでしたね。それもあって来ていただいたんでしたね。その症状は、今はすっかり大丈夫?
「そうですね。でもまだ時々やっぱり…こう…春先はちょっとしんどい時ありますかね。でもまあ今のところ、美容院もカラーも行けてるし、しんどくなりそう…と思いながらも、大丈夫なんです。」
―――まだ全然治ってない最初の頃に、一番辛いなって思ったのはどういうこと?
「え~~~、いや、とにかく、なんかそういう、人と喋ったりするのが…。あっ、今こうやって喋ったりするのは全然大丈夫なんですけどね。あと、なんていうのかなぁ…、どっか行くとか、電車に乗ったり、いつも楽しいなって思って行く旅行とかも好きだし、飛行機でどっか遠くに行ったりとか、とにかくそんなのが好きだったんですけど、それがしづらくなってしまったことが、凄いしんどかったですね。」
★★★★★★★★★★
【第5回 飛行機で北海道へ これはヤバイ!!】
―――それって、きっとまたこうなるんじゃないかなっていう心配?
「そうですね。一番怪しい時期、まだここ(トーユーファーマシー)に来る…前かな?ここに来ようか来まいかくらいの時だったと思うんですけど、主人と娘で北海道に旅行に行くことがあって、飛行機だったんですよ。これはヤバい!!と思って(笑)。そう、そう、そう、そう。で、確かその時に、(以前に相談したお店で)その半夏厚朴湯を勧められたんちゃうかな。」
―――その時に漢方を初めて飲んだの?
「そう、そう、そう。それと、あとはなんか人参みたいな。(笑)人参のドリンクみたいなの、知りませんか?」
―――朝鮮人参の?
「あっ、そう!高麗人参かなんか、6年漬けてます、みたいなのを(笑)、そこの薬局で。あれをホントに毎日くらいに。確か1本1000円くらいしたんですけど。」
―――それを飲んでたんだ。
「それを飲まないと、主人も楽しみにしてるし、娘もちっちゃいながらに、飛行機、飛行機って言ってて。私はもうそれが、気が気じゃなくって…。死ぬんじゃないかと(笑)思いながら乗ったりしたんだけども、しんどくて…。だからそうやって、ホントは楽しく行けるものが、楽しめないっていうのが、もう、凄くしんどかったですね。初め、お友だちのお家とかに、こうやって行ったりするのも、人が何人もいたら自分で紛らわせるんで大丈夫なんですけど。でも1対1だと、娘は楽しく遊んでるので、どうってことなくて、けど私は、誰かのお母さんとずっと喋ってる時に、凄いしんどくなりそうになった時もあって。そんな時は、ちょっとお手洗いにって行ったりもしていたんです。ホントは、自分がもともと、わりと社交的で、誰とでもこうやって喋ったりするのが楽しい人だったのに、そういうこと(※パニック症状)になってしまったことによって、それができなくなっていくことが、凄いしんどかったですね…。」
―――うん、うん。
「ともすりゃ、凄い不安感みたいなので、スッゴイしんどくなっちゃったりとか。でも、そのしんどいのを、どうすることもできなくって…。そうしたら、もうどうなるんだろうっていう恐怖とかが、やっぱりどっかありましたね。」
―――そういうものが、いつも頭の隅にあるわけ?
「そう、あるんです、あるんです。」
―――そうすると、きょうは出かけるのをちょっとやめとこうとか、ママ友に誘われても、ちょっと断っちゃおうかなとか?
「たぶんここ(トーユーファーマシー)に来てなかったら、もう…どんどんそういう方向に行ってたと思うんですけど…。唯一ここに来て、何かその、〝自分に対処できるお薬がまずある″っていうことが、安心感にはなったので、ほんとにそうなるギリギリのところで来たのかなあ…。」
――― 一歩手間でセーフだった?
「そうですねぇ。」
―――タイミングよく来て下さったってことかな?
「はい!」
★★★★★★★★★★
【第6回 漢方薬で爽快な感じに】
―――ところで、そういうご病気って、ご家族のご主人様とかお母さんは理解して下さってた?
「最初はわかりにくくて、母とかもわかんないし、主人もそういう性格じゃないので、あんまりたぶんわかってなかったですね。『何で?何でしんどいの?』くらいで。『ちょっと疲れてるんじゃないの?』みたいな感じでわからなくって。母からは、『最近は若い人でも更年期ってあるから、それもあるのかもしれないね。漢方は良かったし、自分も飲んでるから。』って言われるくらいで真剣には…。自分から、精神的なものもあるかもしれないから心療内科とか行った方がいいかもって言ったら、『え~、そ~んな、行くほど~?』って言われました。」
―――そこにご自身との温度差は感じました?
「ええ、温度差は感じましたね。」
―――ご自分の大変さとの?
「そうです。」
―――そういう時って、理解してほしかったですか?
「いやもう、理解というよりか、自分の身体がどうなるのかがわからなさ過ぎて、他人に理解を求めるよりも、とりあえず自分がどうにかしないといけないし、人からいいアドバイスをもらったら取り入れて、何とか治したいなっていう方向にあって。」
―――もうそこに向けてまっしぐらっていう感じ?
「そうですね。誰かに理解を求めたところで、それで治るんやったらいいんやけども。なんか教えてくれるんやったら、そりゃ聞きたいと思うし。でも、なんか…理解までは…。自分の中でも、そこまで頭がたぶん働いてなくて…。早く治ってほしい…って。」
―――とにかく早く治りたいんだ!っていう思いね?
「そうですね。(笑)」
―――まあそれで来ていただいて、漢方薬をおススメしたわけだけど、『敬震丹』ていうお薬は初めてでした?
「はい。」
―――最初は何コレって感じ?
「そうですねえ。(笑)最初はちょっと味が…(笑)。でも、味がっていうか、飲むのもしんどい時って飲めないんですよね。ところが、最初はなんか味が凄くてって思ったけど…、飲みだしたらこれが凄い爽快な感じに。」
―――爽快な感じ!(笑)
「最初、春に来ましたよね?春は味が微妙で、でもまあ飲めるかなあくらいで。なんかお香を食べてる(笑)みたいな感じだったんですけど。夏くらいになってきて、熱中症とかにも凄く良いって言われてからは、凄い爽快になってきて(笑)。敬震丹を食べといたら、フラッってならないんだと思ったら、凄い爽快な感じでした。だんだん慣れてきたから、今は匂いも好きなんですけどね。」
★★★★★★★★★★
【第7回 徐々に気持ちにゆとりが】
―――あと、敬震丹とプラス、粉の漢方薬と、松寿仙も飲んで下さってたのよね。で、徐々に徐々に良い感じになってきましたか?
「そうですね。夏のある日に、幼稚園の園庭の靴箱で、ここ、直射日光が当たるんですけど、娘は靴を履くのが遅いから待ってる時に、体調が悪くなってきてしまって。その時、これは自分のそういう病気(※パニック)の症状なのか、熱中症なのかわかんなくて。とにかくこの場を離れないといけないと思って、凄い汗だくで帰った記憶があって…。暑いからほんとに、駅からマンションまでも歩くのがしんどかったですね。それでその時、敬震丹、効きました!凄い!!」
―――それはお家に帰ってからすぐに飲んだんですか?
「その時はお家に帰ってからだったんですけど、先に飲んどいたらいいよって、こちらで聞いてからは…。」
―――じゃあもう、その後からは、事前に飲んで?
「そうです、そうです。うんうん。」
―――最初のうちは、敬震丹、しっかり毎日飲んでもらってました?
「飲んでました、はい。でもなんか忘れるんですよ、3つあるから。松寿仙飲むのんと、粉薬と、敬震丹だから忘れちゃうんですよね(笑)。敬震丹は結構、朝起きてすぐに飲んでたりとか。なんか、やっぱり精神的なところがあるので、出かける直前に飲んだ方が効くんじゃないかなと。舐めといたら良いってこちらで教えてもらって、行く道中で舐めてると、その舐めてるからという安心感もあるのか…。(笑)」
―――落ち着く?
「そうそうそう。」
―――でも最初のうちはだいぶん焦ってました?
「早く治したかったですね。駅から家までの途中で倒れるかも…息できなくて…、みたいなとこもあったから。それもしんどくて…。」
―――今までだったらダメだった電車とかそういうのが、もう大丈夫かなって実感できた時ってありました?
「去年くらいですかね…。」
―――去年?
「電車は、ここで別にしんどくなったところで、結局、普通に座ってんのと一緒やし、もう大丈夫!って、なんか思えるようになってきたんですよね。しんどかったら誰か助けてくれるし、ここで別に10分と5分とそんな変わらへんかもって思えたのが、ほんと去年ですかね。」
―――ふ~ん。それは、気持ちの中にゆとりが出てきたってことかな?
「はい。」
―――前だったら絶対ダメ?
「無理ですね。たぶん何かにしがみつくか、車両を走ったことも…。私、変な人だったと思います。(笑)人がいっぱいな電車とかもダメで、その時、無理!と思ったから車両を移りたいんだけど、隣の車両もいっぱいで…。なんかよく阪急電車とかだと、電車と電車の間にこう…ちょっと…え~っと…。」
―――連結部分?
「そう!連結部分を探したい!って思ってる間に、まあ駅に着いたから降りれたんですけど(笑)。もう、とにかくじっと止まっていられなくて。」
―――連結部の扉を開けては次へ行き、また開けては次へって感じ?
「うんうん、そうですね。開けては次へ行って、とりあえずその場で、『あの人どうしたんやろ…』みたいにはなってほしくなくって。そうそうそう、そんな時もありましたね~。これ(敬震丹など)を飲む前とかはね。そんなんが重なって、究極でここ(トーユーファーマシー)に。スーパーで、もう最後ダメになって、ここに来たんですけどね、はあ~~っ。(笑)」
★★★★★★★★★★
【第8回 幼稚園の役員として人前での話も平気に】
―――敬震丹の効果がありましたか。
「やっぱり、ドキドキが止まりますね、だいぶん。」
―――それはドキドキし始めてから舐めたこともあります?
「あります。あの…ほんとは1片なんですけど、ちょっと多めに飲んだりしといたらマシでした。」
―――大丈夫でした?
「うん。主にはそれで止まります。でも、牛黄の入った丸剤も。あれは、去年、役員になった時に、前で喋らないといけないことがあって、敬震丹とその丸剤をダブルで飲んだら、より効きました!」
―――2種類飲んだの?
「敬震丹と、丸剤と、粉の漢方薬と、それらを緑の松寿仙で。」
―――全部飲んだの!(笑)
「そう!(笑) でもそうすると、朝から心臓バクバクするのはだいぶましでした。」
―――今日は何かあるぞって時は、朝からバクバクなの?
「前の日――――。(笑)」
――ええっ、前の日から?
「ええ、でも寝れないとかはないんですよ。以前に、夜中に息が詰まって寝れないっていうのはあったんですけどね。基本は、夜は寝れてたんですけど、前の日の晩から、次の日のこと考えますよね。そしたら、何かやっててもなんか落ち着かないというか…。で、当然その日の朝なんか、そのことばっかり考えるから、凄いドキドキしてるんですけど、その最強のミックスで飲んだら、意外とスーーッといけましたね。」
―――以前の自分みたいに?
「はい、心のどっかでは大丈夫かなっていうのもあるんですけど、実際ここ(胸元)の痞え具合が大丈夫でした。」
―――大丈夫だったんだ。
「はい。事前に、役員の人たちには、自分がしんどくなりやすいからっていうのは言ってたんですけど、『全然、大丈夫や~ん!』みたいな感じで言われて。『いや、漢方飲んでます。』とも言いづらかったんですけどね。(笑)」
―――あはははは~~(笑)
「あがり症なんで、っていう話はしてたんですけど。全然普通に喋れて。(笑)」
―――周りの人からしたら、『えーーっ、どこが~?』って感じでしょ?
「ですよね~~~。(笑) でも、もし突然に何か起って迷惑かけても嫌だから、『ちょっとあがり症やから、急に貧血みたいになったりするかも~~。』みたいなことは言っておいたんです。けど、全然ならなくてーー。(笑)」
―――そういう、大丈夫だったっていう経験って大事でしょ?
「大事です。それからはだいぶん良くなりましたね。」
―――自信がついた?
「そうですね。」
―――例えば明日また、こういうことがあるかもって時も、一度大丈夫だったという経験があると…どう?
「そうですね、でも一応、たぶん、その最強ミックスを飲もうと思いますけどね(笑)。でも、以前よりかは、前の日がたぶん、凄い楽だと思います。」
―――うん、うん。
「凄いもう、前の日から、頭グルグル考えちゃうので。自分一人で失敗して、別に何にもないものだったらいいんですけど、人に迷惑をかけてしまうかもしれないものだと、凄い気になっちゃうので……。だから凄い感謝してます。」
★★★★★★★★★★
【第9回 漢方薬を持ってるだけで安心】
―――今はもう毎日定期的には敬震丹飲んでないですよね?
「もう飲んでないですね。きょうも飲んで来てなくて。」
―――うん、大丈夫でしょ?
「うん、今のところ大丈夫です。」
―――最近は、まあ一応持ってるって感じ?
「そうですね。一応は持ってて、ただ、なんかある日は飲んでいこうと思ってます。もう役員は終わりなんですけど、4月の半ばまではあるんで、その時だけは一応飲むか…。でも最近は、全然飲まなくても。一応、役員の会合の中では司会しなくちゃいけないんですけど、飲まなくてもいけてるので。ただ、何かの時のために持ってますけど。」
―――持ってるだけで安心?
「安心です。なんかあったら、ちょっとお手洗い、って言って、飲んで戻って来たらたぶん…、飲んだ!っていうので…。」
―――大丈夫?
「そう、たぶん大丈夫。前は、半夏厚朴湯では、そこまでよくわかんなくて。飲んでたらマシかな~ぐらいしかわかんなくて。」
―――こちらに来てから、敬震丹を始めとして飲んでもらったお薬は、効いてるな~とか、これはイケルかもっていう実感はありました?
「ありましたね。実際、楽になってきましたからね。最初の1回分を、その日帰って飲んだし、ここ(トーユーファーマシー)に来たので、その安心感もあって…。以前の別の薬局みたいに、勧められたけどアフターフォローもないっていうようなんじゃないし。これ飲んだら治るかも、みたいに思えたところもあるし。その日は夜にもう1回飲んで、全然寝れましたし。ちょっと続けて飲んどこ~みたいな感じで、わりと2~3日で凄い元気になってたから、効いてるんだろな~っていうのが凄くあって。」
―――2~3日で変わってきたのね?
「そうですね。なので、続けようと思いました。なんか、漢方って長い目で見ないといけないっていう話もいろんなとこで聞くんですけど、2~3日で凄い良くなった感じがあったから。」
―――実感があったのね。
「そうそう。あったから。」
―――そうすると、『これは良いかもしれないぞ!』って思えますよね!
「うんうんうん。」
―――このカルテを見てたらね、最初に来ていただいたときから半年後くらいに、もう大丈夫ですっておっしゃってるのね。
「そうです、そうです。うんうんうん。」
―――それまでは波もあって、いい時もあるけど、こんな時もありました、っていうお返事だったんだけど、ちょうど半年くらいから、『もう大丈夫、調子良いです、調子良いです。』になってきてね。私も、ああ良かったな~って思ってね。
「はい、そうですね~。」
★★★★★★★★★★
【第10回 電車はもう完璧にOK!!】
―――そのあたりからは、お薬もキチキチッとじゃなくても良くなったんよね?
「そうですね。一応たぶん、粉の漢方薬だけよりか、敬震丹も飲む方が、より効くというか…。ドキドキするのには凄い効きましたね。結婚する前になってた時は、ドキドキとかじゃなくて、ただただ気分が悪いとか、息ができなくなるかもっていう不安症状が大きかったんですけど、結婚後は、息ができなくなるかもっていう症状プラス、今度それを考えたら、心拍数が上がってドキドキが凄くて、それによる不安感と、膝のガクガク感とがあったので、敬震丹を飲むことによって、ドキドキがまず抑えられるので、わりとそれ飲んだら効く感じがしてましたね。うんうんうん。今はもう、敬震丹は全然飲まずに、なんかここぞっていう時だけ飲んで、あとはもう粉の漢方薬だけを、なんかある時に飲んでるんです。(敬震丹)結構ちっちゃいけど効きますね、ドキドキには!(笑)。」
―――敬震丹ね、ちっちゃいけどね。(笑)
「はい!」
―――もう今はほぼ大丈夫?
「う~ん、でもまだ、なんとなく、やっぱりどっかで人の記憶ってあるので…。ただ、一番大丈夫になったのは、電車ですかね。」
―――うん、うん。
「電車は完璧に大丈夫! で、映画館は、1回、すごい前にそういうふうになったトラウマがあるんで、ずっーと行ってなかったんですけど、娘が観たいって言うので、お友だちのお母さんと一緒に行ってー。」
―――それはいつ?
「え~~っと、去年に1回行ったのと、今年の春にも。去年はどっちかというと、まだちょっとしんどいかな~、できれば、端の席を取ってほしいかな~~、っていう感じだったんですけど。今年は、たまたま端やったんですけど、どこでもまあいけるかなって。別に子供もキャーキャー言ってるし~っていうので。」
―――もう、以前と全然違うね!
「違いますねぇ。で、大丈夫でー。子供の、ぬいぐるみとか来るコンサートとかも行けるようになりましたからね。どこの席になっても。」
―――良かった良かった!
「は~い♪ まだ、子供のやつなんでね、いつでも出れるかもっていう、若干そういうのもあるので…。またちょっと、普通の大人の映画とかも観に行ってみようかな、という気になってるので…。あれ以来、私、長い間、映画とかは観てなくって。映画館で1回そんなに風になって、しかもその時って、あの…なんて言うんですかね…、横もいっぱいギューギューに詰まってる人気の映画で、しかも真ん中の良い席を取ってたもんだから、出るのに、『すいません、すいません!』て言いながら、バーーって出たから、結構目立っちゃってて。(笑)で、主人だけ一人取り残されるっていう状況で…そうそう。(笑)」
―――うんうんうん。
「しばらく帰って来ないから、主人に凄い心配されたりとかしてたので。まあそれもあるから迷惑かかるしと思って、それ以来1回も、結婚してからも行ってなくって。」
―――よっぽど怖かったのね。
「そう、それは怖くて…。で、その時は映画館の人にも声も掛けられたりとかしたけど、(自分の異変が)何かわからないし、とりあえず、『大丈夫です。』って言うしかなかったんで。まあ、そういうのもあって、1回も行ってなかったんですけど…。」
★★★★★★★★★★
【第11回 美容院も恐怖だったあの頃】
―――やっぱり初めてそういう症状が出た時って、びっくりするよね。
「うんうんうん。だから、それ以来行ってなかった映画も行けるようになりましたし、(髪の)カラーも去年ぐらいからだいぶんできるようになりましたね。今はもう、別にカラーの所にいっても全然しんどくないし、普通にお店の人とお話を楽しみながらできますね。以前は、リラックスするためにも美容院に行ってて、それこそ、マッサージとか受けると寝てるような人だったんですよ。」
―――パニック症状が出るまでは?
「そう!なのにもう、その症状が出てからは恐怖でしかなくて…。とにかくもう、シャンプー短くていいです!とか。」
―――できるだけ早く乾かして下さい!みたいな?
「もうほんとにそう。それこそ、マックスそのひどい状態になって、ここ(トーユーファーマシー)に来させてもらう頃も、祖母とかが行くような美容院にしか…。あの…おばあちゃまって、美容院でシャンプーの時にこうやって寝たら、めまいを起こされる方が凄くいるみたいで。だから、お年寄りの方はシャンプーなしで、お家で洗ってこられてカットされる方もいらっしゃるみたいで。そういう感じの、ほんとに地元のこじんまりした美容室でないと行けなくて…。今どきの綺麗なお店って、シャンプーするのなんて前提じゃないですかぁ。リラックスだから、それを抜かす人なんてほとんどいないじゃないですか。」
―――シャンプーとカットがセットになってたりね。
「そう。だからそんなの無理だろうと思ってたから、もうそっち(※地元のこじんまりしたお店)に行かせてもらって。だからもう全然、美容院も楽しめないし…。」
―――女の人が一人でやってるようなところ?
「あっ、そうですね。でもそこは一人じゃなかったんですけど、とにかくまず女の人がいることが前提で。シャンプーはしないって言ってもちゃんと対応してくれるようなとこに。」
―――融通の利くとこね?
「そう、そういう融通の利くとこに行ってたら、別にシャンプーしなくてもいいし。そういう方もいらっしゃいますよ~、みたいなことを、そこで耳にしたりとか。お年寄りの方も、わりとめまいみたいになるんですって。シャンプー台で頭がいったん下がってんのに、バンて起きて体調崩される方もいらっしゃるので、『無理にはお勧めしてません』ていうような所に行ったりして。」
―――探したの?
「探したというか、様子を見て…。私、今、○○に住んでるんですけど、○○駅前とかだと、そういうお店あるんですよね。子供のカットとかもしてて、女性ばっかりで。もう技術とかまでは気にしないです。今までは美容院も梅田とかにずっと行ってたんですよ。」
―――オシャレなとこね。
「そうです。なんなら、マッサージとかもしてもらったりとか、頭皮のエステしたりとか、そんなんが凄い好きだったんですけど、全くできなくなって…。とにかく1分でも早くシャンプー終わってください!っていう感じ。(笑)」
―――なるほどね。(笑)
★★★★★★★★★★
【第12回 行けなかった歯医者さんに行けた!】
「歯医者も同じでした。最初は、定期健診チェックみたいなのもしんど過ぎて行けなくて…。凄いしんどかったですね。でも去年の2月くらいから、ちゃんと行ってみようと思って行ったら、虫歯が見つかって、それを治療しなきゃいけないってことになって。結構大がかりみたいで、どうしようって思ったんだけど、そういうふうに(漢方を)ミックスして飲んでたら、全然スッと歯医者とかにも行けて。こんなパニック症になる以前は私、歯医者が怖いと思ったことない人だったんですけどね。」
―――うんうん、そうなんだ。
「ちょこっとずつそうやって、行ってみよっかなっていう気持ちにまずなれてきたんです。今までは、絶対嫌だからやめときたいみたいな気持ちだったんですけど。」
―――もう、無理!って感じでした?
「そう…、そうだったんですけど、行ってみようと思って。なんかあったら薬があるわ、っていうところで、徐々に挑戦できるようになってきましたね。」
―――じゃあ、以前に普通にできてたことは、概ね、同じようにできるように戻ってきた?
「そうですね。おんなじようにできるようになってきましたかねえ。」
―――回復してきた証拠よね。
「そうですね。また私、これから来週、親知らずを抜かないといけないんですよ。」
―――あら、そう!
「今痛いわけじゃないんですけど、ちょこっと生えてきたとこが虫歯になりそうやから、このままなるんやったら、体調の良い時に抜いた方がいいかなっと。」
―――そこの歯医者さんで抜けるの?
「もう出てるから。生えちゃってるから。治療もできるんですけど、治療しても最終的には虫歯になるから、お隣の歯を守るためにって。それ、去年言われた時は、まだちょっと絶対イヤ、まだそこまではやめてくださいだったんですけど、今年やったら、ちょっとやってみようって思えるようになって…。で、たまたま信頼できる先生がいてはって、自分のそういうようなこと(症状)も言ったりもしたので…。」
―――お話してるの?
「お話しました。急に何かあって心配されても嫌だから。」
――― 一応言っておこかな~みたいな?
「そう。『あ~~、なるほどね。パニックみたいな感じ、あ~それはしんどいわ~。』みたいな感じで。『口ゆすいでもパニックなる人いるよ~。』って言ってて。そういう人もいるらしくって。」
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【第13回 親知らずの抜歯にも挑戦!】
――― へ~~。そうなんだ。
「私、怖いと思うとずっと(腕組みしながら)こうやってるんですよ。(笑)」
―――こう、腕組んで?
「そう。腕組んだりとか、なんかグーーッて何かを持ってるかしてて。そういう人って凄く、食いしばりっていうか…そういうのも強いらしくて。私、その噛みしめも凄いので、グーって噛んじゃうから、歯医者さんからも、『基本、手をパ――ってしてる方が楽なんだけどね~。』みたいな対処の仕方を教えてくれて。私みたいなそういう人、時々いるんですって。でもあんまりそれがひどい時は、ちょっと大阪の関連病院の方へ行ってもらって治療するという、そういう人でもいけるような歯医者さんなんですよ。でも先生からは、『○○さんなら、これくらいだったら大丈夫。』って言われて。たぶん、ここ(トーユーファーマシー)に来てなかったらダメやったと思うんですけど。」
―――うんうん。
「最初、その歯医者に行った時、そういう症状があります、って言ったら、先生から『○○麻酔してもらってやった方が楽だよ。』って凄く言われたんですけど、『まあ、決めるのは患者さんだから。』とも言われて。でもまあ、薬も飲んでるしと思って次に行ったら、たまたまその時に当たった先生が、『じゃあ、頑張ってトライしてみようと思うんだったら、私も協力します。』って言ってくれた、いい先生だったんです。」
―――いい先生ねえ。
「そうそう。ですぐに、『しんどかったら手を上げてもらったらいいよ。』って。ほんとは、歯医者さんて、何回も止めたりしたらあれなんですけど、長めに時間取ってくれて、やってくれる先生だったので。」
―――じゃあ、そこは大丈夫だったのね?
「大丈夫になりましたね~~。だから今年は、『じゃあトライしてみましょう!』ということになりました。ちょっと怖いんですけど。(笑)」
―――親知らず?
「そう~~。でも去年だったら、『いやもう…痛くなってからでいいです。それより、今、虫歯になってるとこだけでいいです。』って言ったんですけど。たぶん気持ちの変化ですかね~?」
―――そうねえ。まあ、良くなった証拠よね。
「そうですね~。」
―――本来の、元々の状態に気持ちが戻ったのかな?
「そうですね。じゃなかったら、たぶん歯医者も、ほんとに、その大阪の遠いとこに行って、しかも麻酔して…。でも麻酔も怖いじゃないですかあ。母にも『そんな大層な!イケるわよ!』って言われたんですけどね。私本人としては、そん時は、気分がそこまで乗らなくて。でも先生から『今年一年かけてゆっくり治療しましょう。』って言われてホッとしました。」
―――あ~、いい先生ね。
「そうそう、焦らなくていいし。『そこまで大変なやつはないから、今ある小さな虫歯も含めて、ゆっくりやりましょう。焦らないこと。』って言われて、常に歯医者に通うことがあったんです。最初の数回は、凄いドキドキして、それこそ(漢方を)飲んでたんですけどね。もう今は、あっ、飲むの忘れてきたわ、って思う日があったりとか。そうそうそう…そんな日もあるので、そこも大きな変化ですね~。漢方飲んでなかったら、たぶん私もうほんとに、麻酔をして歯医者に行ってた…。(笑)」
―――寝てる間にやって下さいって?
「そう、寝てる間にやって下さいだったと思いますね。(笑)」
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【第14回 歯の型取りは時間のカウントをしながら】
―――実際、歯の治療を寝てる間にやってもらう人いるのよね。
「あっ、そうなんだ。なんかね、完全に寝るのと、うつらうつらみたいなんでやるのとあって…。『そういう緊張しやすい人はその方が絶対楽よ。』って言われたんですけど。でもなんだかそこへ行く間にもしんどくなりそうやしな~とか。(笑)でもね、そういう病気じゃなくても、歯医者だけは怖いっていう人もいてるらしくて。」
―――あ~、そうね、いらっしゃるよね。
「そうそう。で、『そのくらいの人も行ったりしてるくらいだから、そんな、別に身構えなくてもいいのよ。』って言われたんですけど…。でも、やっぱり普通のとこで治療したいなって思って。」
―――ほんとに優しくて理解のある先生だと思いますよ。
「そうですね。あと、型取りもダメ過ぎて…。型取るってことは、しばらく、口を閉じれないじゃないですかぁ。」
―――そうね。そのままじーっとしとかないといけないしね。
「あれでもう、オエッってなりそうになるんですよ。」
――― へーー、そう?それは前から?
「えーっとねぇ…、いえ、違います。昔は大丈夫だったんです。全体のことを全顎って言うんですけど、(一部の)ここの歯だけとかでも、歯医者によっては、その全顎の型を、こうガシャッて取るんですよ。アレをすると、もう…石膏がガバーーって…こう…下に来たりとか上に来たりとかすると、それこそ息できなくなるかもみたいな人間にとっては、もうホントに拷問みたいな感じで…(笑)。でも、『じゃあそれも少ない量からやってみましょう。』って先生が言うので。まあ、治療のためにはどうしても型をとらなきゃいけないですしね。でも、実際やってみて、これって時間が見えると凄い楽なんですよね。」
―――えっ、そうなんだ!
「その先生に、カウントするねって言われて。カウントされてると、あっ、あともうちょっとや、頑張ろうってできるんですけど、何もないまま放置されると、いつ取りに来てくれるんやろ、もし、しんどくなって勝手に外しても大丈夫なんかな~、とかなるんですよ。でも、わりとそういう風に気遣ってやってくれたので、その型取りにもだいぶん慣れてきました。今は、ホントに、病気になる前と同じくらいにはなってきましたね。」
―――ほんとに良かった!
「そう、うふふふふ~。でもしんどかったです、もう~。」
―――そういう、○○さんと同じような症状の人ね、結構いるんですよ。
「ああ、そうなんですか。」
―――それで、よくご相談受けたりとかも多いんだけど。○○さん自身は良くなったじゃないですか。もしまだ、何の治療もしてなくて困ってる人がいらしたら、漢方薬でも試してみれば?とか言ってあげたくなる?
「なりますね。私、1回あの…、まだ私自身が漢方を飲み始めたころだったんですけど、お友達のお母様が同じような感じで、春先に凄いしんどくて、ふさぎ込んでて、『息が詰まる、詰まる』ってずっと言ってるっていうから…」
―――そのお友達がおっしゃってたの?
「そうそう。ちょうど自分もそのころ漢方薬を飲み始めてて、良くなってきてる感じやったから、『こうこうで漢方飲んでるんよ。』っていう話はしたんですけどね。そん時はなんか、病院に行って、そこで漢方を勧めてもらったとかなんとか言われたんで、もうそれ以上お話することないままだったんですけどね。あと、祖母が、夏にしんどくて、自律神経が自律神経がってずっと言ってて。病院でも自律神経だから、それは一生付き合っていかなあかんよって言われて、年も年やしって言ってたから、その時は、敬震丹ではなくて清心丸だったんですけど、飲んだら?っていうことで、今も飲んでるんですけどね。やっぱり勧めたいなあと思うことは凄くありますね。ただ、私くらいの年代では、周りにあんまりこういう症状の人がいなくて…。だから逆に、私はどうなるんやろ?って心配してたとこもあったんですけど。誰かいてたらねえ…。(笑)」
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【第15回 テレビのニュースで同じような症状の人に共感】
―――でもネットとかで見たら結構そういう症状のこと載ってたりするでしょ?
「そうですね。私もパニックかなって思ったんですけど…。でもなんか最近、芸能人さんとかにもちょっといません?」
―――いらしたわね。
「誰だったかな?最近あんまり若い子がわかんないんだけど。(笑)」
―――男の子よね?
「そうそうそう。でも、なんか気持ちわかります。こんなとこ出ててもし倒れたら、そりゃあ大変だって思うやろなって。」
―――結局、○○さんは病院に行ってらっしゃらないじゃないですか。だから、正式にどういう診断名なのかを、お医者さんから言われてないのよね。まあ、でも症状からいえば、パニック障害と言ってもいいのかなあ。
「パニックですかね…。あっ、スポーツ選手とかでも、え~っと、この前アスリートの番組やってて、あの…走る人…マラソンじゃなくて陸上競技の人。え~と、一時期オリンピックで凄い有名になった…う~ん名前忘れちゃったな。男の人で、オリンピックで凄いトラック走るの早い人。」
―――あの~、最近テレビに出てた男の人?
「あっ、そうです、そうです。」
―――なんか凄く良い成績だったけど、不調になって泣いて…。
「そうそうそう!怖くなっちゃって。」
―――師匠だった監督さんに電話して、もうダメですって…。
「そうそうそう!それ聞いた時に、私も堺(※大阪府)にいてる時に、すっごい不安になって、自分がどうしていいかわかんなくなっちゃった時に、1回、泣いて母に電話したことがあって。『どうしたの?疲れてんの?』とか言われて。でもその人(※アスリートの男性)の気持ちわかるわ~って思ったから、自分の正式な診断名はわかんないんですけど、そのジャニーズの男の子の病気だったり、そのアスリートの人のだったり、なんか共通する部分がありますよね。」
―――よくわかる?
「うん、こういう圧迫されるような場所とか当てはまります…。こういうの多いんですかね、最近?」
―――多いですね。電車に乗って云々ていう人も多い。電車に乗れないとか、各駅停車しか乗れないとかね。
「あ~~~~~。」
―――いつでもすぐに降りられるように考えてる、とかね。
「そうでしょうねえ。」
―――飛行機もそうだし。
「飛行機!!すっごい恐怖でしたよ。空だから止めれないじゃん、と思って(笑)。しかもあれ、狭いんですよ。」
―――そうねえ、確かに狭い。
「飛行機って、広いのだと(席が)3、3とかですよね。でも狭いのだと、ここ3で、こっち2とかですかね。しかも私は、その3だったんですけど、娘をここ(※膝)に乗せないといけないということになって…。まだちっちゃかったし、料金かかるから。で、ここ(※膝)に乗せつつも、こっちはおじさんで、隣はパパでみたいな(笑)。で、これしんどいわ、絶対無理やなって思って。通路も細くて…。」
―――お子さんを横にチョンと座らせてあげるわけにもいかないでしょ?
「いかないですねえ、もう。」
―――とりあえず、しんどかろうが何だろうが、お膝の上にずーっと抱っこしてないといけないのね?
「そうです、そうです。ただ、娘がいるっていうことが一つ大きくて、娘に気を取られるから、ちょっとましだったとこもありますね。だから電車にしても、娘がベビーカーに乗っているっていうことで、ベビーカーにしがみついといたらいいっていうような(笑)。何かしら、ちょっとごまかせるとこもあるので、それは安心材料にはなってたんですけど。」
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【第16回 漢方薬という選択は良かった!】
―――一人でいる時に調子が悪くなったら、一番嫌よね。
「嫌ですね。なんかごまかせないし。あっ、ちょっと娘が泣いてるんで、とかもできないし。う~ん、それこそほんとに、車両移動ですよ(爆笑)。ちょっとじっとしていたくない。で、その時は、しゃがんだ方が楽っていうことを、自分でもまだそんなに編み出してなくて。」
―――まだわからなかった時?
「そう、わからなかった時。まだ結婚する前の独身の時の話ですね。こちら(トーユーファーマシー)にもまだ全然関係ない時ですね。自分でも何が起きたのかわからなくて、もうどうしていいかわからなくて、とにかく車両をウロウロしてないと、もう…ちょっと落ち着かなくて。」
―――要するに、じっとしてるのがしんどいんでしょ?
「そうなんです。もうその時点で、凄いパニックになってたのかな…。」
―――そうね。
「今から考えたら、たぶんそうだったと思います。」
―――でも当時は、何でそうなってるかとか、そういう症状がよくあることなのかもわからないものね。得体のしれない怖さみたいなのがあるでしょう?自分がどうかなってしまうのかっていう、そんな言い方をする人もいらっしゃるよね。
「そうですね。鬱になる方がいるのはよく聞いてたんですけど、私は鬱じゃなさそうだし…。別に家にこもりたいとかじゃないし…。お友だちの中には、鬱みたいな人はいたんです。でもその人は病院にすぐ行かれてて、すぐに良くなって、今はお仕事もされてるんですけど。なんかあんまり、こういう自分みたいな、よくわからない、息が苦しいとか、めまいがするとか、足ガクガクするとかいう人がいなくって…。」
―――でも意外といるのよ。
「ああ、そうなんですかーー。ま、テレビで見てたら、芸能界の人とかねえ、あれ、そうかな~って思える人いるんですけどね。」
―――昔に比べると、まあ、わりとその症状がメジャーになってきたかな。
「うんうん。」
―――昔はあんまり知られてなかったかもしれないどね。
「あ~~。で、病院?ていうか、今は心療内科ってわりと、看板も普通に揚げてあったり、近くでもよく目にするんですけど、なんかちょっと閉鎖的なイメージが自分の中にあって。父とか母とかにも、『そんな心療内科なんか行くほどじゃあ…』みたいに言われるしーー。じゃあ、そんなとこへ行くほどでもないんかな~とか思うんだけど。でも、行かなくても良くなっていくわけでもないし…、でもなんとかしたいし…っていうところで。」
―――ちょっとグルグルって感じ?
「そうそうそうそう!でもちょうど漢方が良かったとは思っていますけどね。」
―――いいご縁でね!
「そうですね。」
―――良かったですね。
「うんうん。」
―――もう私、こうして拝見してても、ああ大丈夫だなって思うからね。
「そうですかね。うん、だいぶんそうですね。完璧とは言い難いかもしれないですけど、でもまあ、ちょっとしんどくなっても、前ほどの、手が震えてみたいなことはなくなりましたね。ちょっとしんどいと思った時に(漢方を)飲めば、大丈夫だし。」
―――そういう安心感は大きいかな。これがあるから大丈夫みたいな。
「そうですね、うんうん。」
この続き【第17回】は次回にお届けしますね。
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