膵臓の構造と働き
【膵臓の構造】
膵臓は、胃の裏側に位置している細長い臓器で、長さは15cm~20cmくらいです。
膵頭部、膵体部、膵尾部の3つに分けられ、膵頭部の方が大きく、膵尾部へ行くほどに細くなっています。その形は勾玉に例えられたりします。
膵頭部は十二指腸のC型のカーブのところにすっぽりとはまり、膵尾部は脾臓に接しています。
そして、膵臓の真ん中には膵尾部から膵頭部に向かって主膵管という管が通っていて、この中を、何種類かの消化酵素を含んだ膵液が流れています。
膵頭部の主膵管は大十二指腸乳頭に開口しています。
膵液は、膵臓の中にたくさん存在する腺房細胞という所で作られていて、できた膵液はいくつかの導管を通じて集まり最終的に主膵管に合流するようにできています。
また膵臓全体にある大多数の腺房細胞に混じって、「ランゲルハンス島」という細胞が、まるで海に浮かぶ島のように分散して存在しています。
これは内分泌細胞群で、「インスリン」や「グルカゴン」というホルモンを血液中に分泌します。
【膵臓の働き】
膵臓の働きは、主に2つあります。
(1)一つ目は、血糖値を調節するための「インスリン」と「グルカゴン」というホルモンを分泌する内分泌としての働き。
(2)二つ目は、食べたものを消化するために「消化酵素を含んだ膵液」を分泌する外分泌としての働き。
糖尿病という病気に関わってくるのは(1)のインスリン分泌の方で、膵炎という病気に関わってくるのは(2)の膵液分泌の方です。
急性膵炎
≪急性膵炎≫
膵臓では膵液が作られています。そして1日に約1500mlの膵液が分泌されると言われています。
その膵液の中には、たんぱく質を分解する「トリプシン」など5種類の酵素、脂質を分解する「リパーゼ」という酵素、炭水化物を分解する「アミラーゼ」という酵素が含まれています。
食事をして食べ物が胃から十二指腸に届くと、膵臓の主膵管から膵液が十二指腸に送られ、消化を助けます。
膵臓そのものもたんぱく質でできていますが、正常な状態では、タンパク分解酵素のトリプシンが膵臓自体を自己消化してしまうことはありません。
それは、トリプシンが膵臓の中に貯えられてている時は不活性状態になっていて、自己消化を防ぎ、十二指腸に分泌された後に初めて活性化するようにもともとできているからです。
ところが、何らかの理由で、膵臓の中に溜まっているトリプシンが活性化してしまい、膵臓が自分で自分を消化し始めてしまうことがあるのです。
それが「急性膵炎」です。
●急性膵炎の症状
背中や上腹部の激しい痛み、腹部の膨満感、吐き気、嘔吐、発熱など。
軽症であればお腹の症状だけですみ、治療をすれば短期間で治りますが、周辺臓器にまで炎症が及んだり、さらに重症になると多臓器不全となり、「死」の危険も出てきます。
●急性膵炎の原因
本来、膵臓の中に貯えられている時は活性化しないはずの消化酵素トリプシンが活性化してしまうことが原因です。
その引き金になるのは、一番目は「お酒の飲み過ぎ」、次に「胆石」です。
男性ではお酒が原因の場合が多く、女性は胆石の場合が多いようです。
また原因がよくわからない場合もあり、これは「特発性」と言われます。
(1)お酒の飲み過ぎ
多量の飲酒を続けていると、それに伴い膵液の分泌も多くなります。
そうなると、膵管の内側の圧力が強くなって、膵液が逆流していしまい、トリプシンが活性化してしまうと考えられています。
また、アルコールは肝臓で分解されアセトアルデヒドになりますが、それが膵臓の細胞を障害させる結果、トリプシンが活性化される可能性があります。
(2)胆石
胆汁は肝臓内で作られ、胆のうにプールされます。
食べたものが胃から十二指腸に運ばれてくると、胆のう内の胆汁は、胆管という管を通って十二指腸へ分泌されるのですが、胆汁が固まって胆石になってしまうと困ります。
膵液の分泌出口と胆汁の分泌出口が合流している通路に胆石が詰まると、膵液がスムーズに分泌できなくなり、トリプシンの活性化が起きてしまいます。
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